リハーモナイズで磨く ジャンル別 コード・アレンジ術 | 作曲&編曲に役立つ音楽理論を実践形式でマスター | 杉山泰 著

著者
杉山 泰
定価
2,310 円(本体2,200円+税)
仕様
B5変型判/192ページ/CD付き
発売日
2011.11.25
ISBN
9784845620128
   
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内容について

“リハーモナイズ”は作曲やアレンジのマスト・テクニック! リハーモナイズとは、簡単に言えばコードを置き換えるテクニックの総称です。例えば、童謡をジャズ風にアレンジするときは、 “ジャズの響き”を持つコードに置き変えることが必要になります。そこで活躍するのがリハーモナイズです。アレンジはもちろんのこと、作曲においても不可欠なアプローチと言えるでしょう。本書ではトラッドの名曲「The Water Is Wide」を、8つのジャンルにふさわしいコード進行に作り変えていき、その工程をできるだけ詳しく丁寧に解説しています。セカンダリー・ドミナント、ツーファイブ、リレイテッドIIm7、♭II7、オルタード・テンション、サブドミナント・マイナー、分数コード、平行調、4thボイシングなどなど、音楽理論書でおなじみの単語が“使える技”として繰り出されていきます。理論書に挫折した方もこの機会にぜひ、もう一度、コード理論に挑戦してみてはいかがでしょうか?

著者よりメッセージ

この本を書き終えて、いい本が書けたと思いました。

音楽をやっていて、ある段階を超えるたびに喜びがあり、またそこで次の段階へのストレスが始まると言う繰り返しの経験は多くのミュージシャンにあると思います。
なんかおかしい?すっきりしない?そんな感じのストレスが一番あるのが、ある程度色々な事がわかって来て、少し面倒くさい事を勉強しないといけないのかな?と思う、この本のレベルだと思うのです。

この本のレベルを超えると、勉強して来た音楽理論が使えるようになり、少し自由な感じが得られると思います。是非この本があなたのクリエイティビティーの土台になる事を願っています。始めは少しとっつきにくい本になるかも知れませんが、あきらめずに努力をして読んでもらえたら、必ずその努力に報いるだけの自信はあります。

音楽理論が実践に役立てるようになるまで、自分はすごく時間がかかってしまいました。その間うまく行くとき、行かないときの差がひどくて、非常にストレスを感じていました。この本が皆さんにとって次へのステップの時間短縮に役にたてば、本当にうれしいです。

このサイトも色々と発展させて、質問なども受けれるようにと考えていますので、ちょくちょく覗いてみてください。

何よりもこのサイトを見てくださっていること、そして願わくば本の読者であるあなたに心から感謝しています。

杉山 泰

著者 プロフィール

杉山 泰(すぎやま やすし)

コンポーザー/アレンジャー/ピアニスト。八神純子のコンサート・ツアーにキーボーディストして参加し、プロ・ミュージシャンとしてのキャリアをスタートする。 中山美穂、小比類巻かほる、陣内孝則、財津和夫などさまざまなアーティストのコンサート・ツアーやレコーディングに参加。 また、CM音楽やテレビ番組、ビデオなどの音楽制作にも数多く携わっている。1994年には自身のジャズ・フュージョン・バンド、People of Spiritsにて1stアルバム『POS1』をリリース。 また、1995年から1997年まで米ボストンのバークリー音楽大学に留学し、ボブ・ウィンター(ボストンポップスオーケストラ所属)、ジョアン・ブラッキーンに師事。 帰国後、1997年に『People of Spirits2(POS2)』をリリース。 1999年には、クリス・ミン・ドーキー(b)、クラレンス・ペン(ds)を迎えたソロ・アルバム『Yasu Sugiyama』を発表し、Cyber Fusion(http://www.jazzfusion.com)で1999年度年間ベスト・アルバムの1つに選ばれる。 2003年にはエイブラハム・ラボリエル(b)やヴィニ−・カリウタ(ds)らが参加したデヴィット・ベノアのプロデュースによるアルバム『Beautiful Moments in LA』を発表、さらに2006年6月には佐藤達哉(sax)、クリス・ミン・ドーキー(b)、ジョエル・ローゼンブラット(ds)らが参加したアルバム『Dreams around the corner』をリリース。 近年はフュージョンのジャンルにとらわれないライブ活動も行っている。
◎オフィシャルWebサイト→http://venus-and-mars.biz/

Yasu Sugiyama

Contents

INTRODUCTION リハーモナイズの基礎

≪リハーモナイズとは?≫
  • ハーモニーの再構築
  • リハーモナイズの工程
  • 楽曲全体の調和を大切にしよう
≪コード進行の基礎知識≫
  • 楽曲のストーリーを形成する要素を覚えておこう
  • コードの種類
≪ベーシック譜〜「The Water Is Wide」≫
≪「ベーシック譜」の概要≫
  • トラッドの名曲をリハーモナイズ元曲に採用
  • 主要3和音でコード付け
≪本書の活用方法≫
  • 譜例と付属CDについて
  • 思いついたことはすぐに試そう!

PART 1 ジャズ

≪ジャズ・リハーモナイズ譜≫
  • CONCEPT コードの細分化とテンション感の付与
       ビバップの手法を採用
       ジャズを感じさせる要素とは?
◎STEP 1 “ジャズ化”への第一歩はセカンダリー・ドミナント
  1. 1-1 テンションを使うためのセカンダリー・ドミナント
  2. 1-2 最終形を見据えてケーデンスを増やす
  3. 1-3 代理コードでダイアトニック・コードを増やす
  4. 1-4 コード選びはセンス+経験で
◎STEP 2 セカンダリー・ドミナントを配置する
  1. 2-1 セカンダリー・ドミナントとは?
  2. 2-2 実際に配置してみよう
  3. 2-3 セカンダリー・ドミナントの取捨選択
◎STEP 3 テンションでジャズ感を高める
  1. 3-1 テンション感を整えよう
  2. 3-2 ドミナント7thを分割する
  3. 3-3 サブドミナント・コードも分割できる
  4. 3-4 取捨選択は自由な発想で
  5. 3-5 ナチュラル・テンション系IIm7→X7
  6. 3-6 オルタード・テンション系IIm7→X7
  7. 3-7 テンションはドミナント7thから付けていく
  8. 3-8 ナチュラル or オルタード?
  9. 3-9 テンション初心者にお勧めの9th
  10. 3-10 テンションを追加していないコードについて
  11. 3-11 テンションに関するまとめ
◎STEP 4 ♭II7は“ジャズ感”の要!
  1. 4-1 X7を♭II7へ置き換える1
  2. 4-2 X7を♭II7へ置き換える2
◎STEP 5 分数コードでスムーズなベース・ラインを作る
  1. 5-1 sus4形分数コード
  2. 5-2 転回形分数コード
  3. 5-3 4度堆積のボイシング
◎STEP 6 サブドミナント・マイナーで楽曲に彩りを加える
  1. 6-1 サブドミナント・マイナーを使えるポイントとは?
◎STEP 7 ペダル・ポイントで楽曲にコントラストを付ける
  1. 7-1 大きな展開を作るときに有効な技法
◎STEP 8 アレンジ目線でのリハーモナイズ
  1. 8-1 ♯9thの響きを加える

PART 2 ボサノバ

≪ボサノバ・リハーモナイズ譜≫
  • ◎CONCEPT コード感をあいまいにするモード的なアプローチ
       モードとは?
       4度堆積のボイシングが“モードっぽさ”の鍵
◎STEP 1 コードの種類を減らす
  1. 1-1 各小節の機能を変更して緩やかなコード進行に
  2. 1-2 代理コードへの置き換え
◎STEP 2 4度堆積のボイシングを作る
  1. 2-1 4度堆積ボイシングの作り方1
  2. 2-2 4度堆積ボイシングの作り方2
  3. 2-3 Cの上部3声をそのままFに適用
  4. 2-4 4度音程的な響きのあるボイシング
  5. 2-5 4度音程的なボイシングは使いどころが重要
◎STEP 3 クリシェとサブドミナント・マイナー
  1. 3-1 ゆったり感を保ちながら展開を作る手法
  2. 3-2 サブドミナント・マイナーでサウダージ感を演出
◎STEP 4 ツーファイブ進行で終止感を作る
  1. 4-1 セカンダリー・ドミナントを配置する
  2. 4-2 ♭II7を応用してクリシェを作る
  3. 4-3 エンディングを追加して完成

PART 3 ロック

≪ロック・リハーモナイズ譜≫
  • ◎CONCEPT 疾走感のあるギター・サウンドを目指す
       ギターの特性を考慮してBメジャー・キーに設定
◎STEP 1 ストレートな道を作るための機能変更
  1. 1-1 トニックを多用する
◎STEP 2 ♭VIIで予想を裏切る展開を作る
  1. 2-1 同主調のダイアトニック・コードを利用する
  2. 2-2 ♭VIIの置き換えを実践
  3. 2-3 楽曲が始まって2つ目のコードが大切
◎STEP 3 Badd9を軸に複数のコードを作り出す
  1. 3-1 add9で4度ボイシングを作る
  2. 3-2 Badd9の最下音を入れ替えてのコード作り
  3. 3-3 緩やかなカーブ
◎STEP 4 テンション感の整理とエンディングで仕上げる
  1. 4-1 ベース・ラインから考えていく
  2. 4-2 エンディングの小節数にも気を配ろう

PART 4 R&B

≪R&B  リハーモナイズ譜≫
  • ◎CONCEPT マイナー・キーでリハーモナイズ
       “クール”で“セクシー”に変身させるには?
◎STEP 1 平行調の基礎知識と実験
  1. 1-1 平行調のダイアトニック・コードとは?
  2. 1-2 平行調の実験
◎STEP 2 機能変更と4和音でのコード・アレンジ
  1. 2-1 3種類のスケール
  2. 2-2 楽曲の展開を予想して機能変更
  3. 2-3 2コードの繰り返しを基本にコード付け
◎STEP 3 クリシェとツーファイブ進行で変化を付けていく
  1. 3-1 一時転調でコントラストを付け
  2. 2-2 楽曲の展開を予想して機能変更
  3. 2-3 2コードの繰り返しを基本にコード付け
◎STEP 4 テンション感を整理してエンディングを加える
  1. 4-1 トーナリティと共通音に配慮したテンション1
  2. 4-2 トーナリティと共通音に配慮したテンション2
  3. 4-3 メロディを考慮したテンション
  4. 4-4 マイナー・キーを印象付けるエンディング

PART 5 ファンク

≪ファンク・リハーモナイズ譜≫
  • ◎CONCEPT 音楽理論を忘れて7thに集中
       ギターによる王道ファンクを目指す
       ブルース由来のファンク感
◎STEP 1 ベースとなるコード進行作り
  1. 1-1 7thコードでファンク感の基礎を固める
  2. 1-2 メロディとのぶつかり具合をチェック
◎STEP 2 ♭U7でファンク感を盛り上げる
  1. 2-1 ♭II7で半音下行の進行に
  2. 2-2 サブドミナント・マイナーの代理コード
◎STEP 3 テンションを加えてボイシングを整える
  1. 3-1 9thでスムーズな進行を演出
  2. 3-2 全体をスタイリッシュな雰囲気に
  3. 3-3 ギターならではのボイシング
  4. 3-4 2コードの繰り返しでエンディング

PART 6 フォーク

≪フォーク・リハーモナイズ譜≫
  • ◎CONCEPT あえてテンションを使わないアプローチ
       テンションはあくまで“スパイス”
       ギターのボイシングで考えていく
◎STEP 1 シンプルな響きの美しさをフィーチャー
  1. 1-1 機能的にはほぼベーシック譜と同じ
  2. 1-2 前半はトライアドで考える
◎STEP 2 セカンダリー・ドミナントの使いどころを考える
  1. 2-1 最も効果的な場所とは?
  2. 2-2 リレイテッドIIm7の追加と一時転調
◎STEP 3 モーダル・インターチェンジで彩りを加える
  1. 3-1 同主調のダイアトニック・コードをトライアドで使う
  2. 3-2 まずは8小節目をB♭に変更
  3. 3-3 16小節目をA♭に変更してエンディングを追加
◎STEP 4 スムーズなベース・ラインとsus4で仕上げる
  1. 4-1 クリシェ的進行を採り入れる
  2. 4-2 4度の響きを加える
  3. 4-3 最後に9thを1個所だけ追加

PART 7 Jポップ1

≪Jポップ1リハーモナイズ譜≫
  • ◎CONCEPT 楽曲構成を考える
       セクションの基礎知識
       □A-□B-□Cパターンでリハーモナイズ
◎STEP 1 トニックの多様性を考えた機能変更
  1. 1-1 柔軟性とインスピレーションを重視しよう
  2. 1-2 変更点は2個所のみ
◎STEP 2 サビのコードから置き換えていく
  1. 2-1 トニック機能を持つ3つのコード
  2. 2-2 シリアスな雰囲気を選択
◎STEP 3 □Aセクションは前半と後半でメリハリを付ける
  1. 3-1 前半はシンプルかつドキっとさせる進行に
  2. 3-2 4度堆積のコードを採り入れる
  3. 3-3 □Aの後半は開放感のあるスムーズな流れを意識
  4. 3-4 サビ前の小節ではドラマティックな変化を
  5. 3-5 反進行でサビ直前のメロディを際立たせる
◎STEP 4 □Bセクションは4度ボイシングを中心に構成
  1. 4-1 ベース・ラインの動きを軸にする
  2. 4-2 マイナー・キーの♭VIIで意外性のある進行に
◎STEP 5 □Cセクションはベース・ラインの半音下行を多用
  1. 5-1 ツーファイブ進行から着手
  2. 5-2 エンディングの不思議なコード

PART 8 Jポップ2

≪Jポップ2リハーモナイズ譜≫
  • ◎CONCEPT 分かりやすいコード進行で踊らせる
       常套句的なコード進行を使う
       動きを抑えたトップ・ノートを意識しよう
◎STEP 1 機能変更と代理コードへの置き換え
  1. 1-1 IIm7→X7→I△7で楽曲をスタート
  2. 1-2 サブドミナント・マイナー
◎STEP 2 分数コードでスムーズなボイシングを作る
  1. 2-1 sus4形分数コードとナチュラル・テンション系
  2. 2-2 ドミナント感をそろえる重要性
  3. 2-3 分数コードの反進行
◎STEP 3 セカンダリー・ドミナントでメリハリを出す
  1. 3-1 IIm7(9)→V7(9,13)を利用する
  2. 3-2 ドミナント感をさらに強めたい場合のソリューション
◎STEP 4 セクションやクリシェで楽曲を印象付ける
  1. 4-1 平行移動とIV△7→IIIm7→IIm7
  2. 4-2 トップ・ノートのクリシェ
  3. 4-3 サブドミナント・マイナーの代理コード
  4. 4-4 テンション感を整えて完成